こどもの医療費ってタダじゃなかったの⁈

病院にかかった場合、医療費の自己負担割合は、就学前は2割、就学後は3割で、残りの8割または7割を健保組合等が負担しています。しかし、こどもの医療費においては、自治体によっては独自の制度を設け、自己負担分を税金を使って補助している場合もあります。

医療費負担グラフ

安易な受診が増えれば、健康保険料の負担増へ

独自の助成制度を設けている自治体では、健康保険が適用される医療費や薬代が無料または低額で済むところもあります。しかし、本来支払うべき自己負担分を自治体が補助してくれたとしても、残りは被保険者や事業主が納める保険料を使って、健康保険組合が支払っています。
無料または低額だからといって気軽に病院にかかれば、医療費が増加して健保財政を圧迫し、皆さんの保険料の負担増につながってしまいます。病院の窓口で費用を負担しなかったとしても、こどもの医療費は決して無料ではないということを忘れないでください。

こどもの様子がいつもと違う?と感じたら

もし、熱があっても機嫌がよく、発熱以外の症状がなければ、慌てて病院に駆け込まず、しばらく様子を見てみましょう。
こどもの症状が今どういう状況なのかを見極めるためには、わが子のふだんの様子をよく知っておくことが大切です。機嫌の良し悪しに加え、食欲の有無、睡眠時間、排泄の回数や量も把握しておくとよいでしょう。鼻水や咳、皮膚、便などにいつもと異なる症状があれば、メモや写真、動画などを撮っておくと、受診の際、医師に伝えるときに役立ちます。

発熱で困っている母親のイラスト
診療時間内に
受診!
早急に受診! ※夜間や休日は
救急外来へ
  • 熱が3~4日以上続いている
  • 咳や嘔吐などほかの症状がみられる
  • 発疹が出ている
  • 何日も便が出ていない
  • 受診したが、熱が下がらない
  • 水分がとれず、尿が12時間以上出ていない
  • 呼びかけに反応せず、ぐったりしている
  • けいれんを起こした
  • 嘔吐や腹痛があり、便に血が混じる
  • 呼吸が速く、息がしにくそう
  • 生後3カ月未満で発熱している
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他にも、小児科医や看護師が適切な対処法や受診先などをアドバイスしてくれる小児救急電話相談(#8000)があります(利用時間は、午後7時~翌朝8時など、自治体により異なります)。

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